2大コスパ生地!カノニコとレダの価格相場【オーダースーツ】

低価格オーダースーツ
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スーツ界における2大コスパ生地「カノニコ」と「レダ」ですが、両者はそれぞれどんな生地なのか。価格の相場なども確認しながら、比較してきます。

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カノニコとレダの特徴・相場を比較

カノニコの特徴

ヴィタール・バルベリス・カノニコ(VITALE BARBERIS CANONICO)、いわゆる「カノニコ」は、イタリアを代表する高級生地メーカーの一つです。

1883年に創業され、“伝統と革新を融合させた品質の高い生地を提供し続けてきた”とされています。

カノニコの生地は、主にウールを中心に製造されていますが、カシミアやリネン、シルクなどの素材も取り扱っています。ウールはオーストラリアやニュージーランドから厳選されたものを使用し、その柔らかさとしなやかさが特徴。光沢のある高級感に溢れる生地から、耐久性のある生地まで幅広くそろっています。

そして何よりの特徴は、そのコスパでしょう。効率的な生産体制を築いていることから、上質な生地を割安で提供できるのが大きな魅力です。日本の多くのスーツ屋さんでも、手軽な高級スーツとして提供されることが多いのは、何よりそのコスパからです。

カノニコ「ヴィンテージ」シリーズ ※公式サイトより

カノニコ「ヴィンテージ」シリーズ ※公式サイトより

カノニコの価格の相場

カノニコの生地を使用したスーツの、価格の相場を見ていきましょう。

まずは、既成品スーツについて。

カノニコの生地を使用した既成品スーツは、一般的に、5万円から10万円前後の価格帯で販売されていることが多いです。スーツ自体のブランド等にこだわらなければ、例えばスーツカンパニーでは4万円程度からカノニコ製のウール100%のスーツが販売されています。これがポールスミスなどのブランドが販売しているものとなると、10万円くらいはかかってくることが多いです。

 

一方、オーダースーツの場合。

カノニコの生地を使用してオーダースーツを仕立てる場合、一般的には10万円くらいはかかってくることが多いです。カノニコの中でも上位生地となってくると、それよりも高くなることもしばしば。

仕立てのクオリティにそこまでこだわらなければ、例えばユニバーサルランゲージのマシンメイドラインで、セット購入を前提とすれば、6万円程度から仕立てられるお店もあります

レダの特徴

レダ(REDA)は、1865年にイタリアで創業された、これまた高級生地メーカーです。150年以上の歴史を持ち、カノニコど同様、伝統を重視しつつも新しい生産方法を取り入れることで、ハイコスパな商品提供を可能にしています。

特に、機能性の高さには目を見張るものがあり、軽量でありながら耐久性が高かったり、しわになりにくかったり、高機能な生地を数多く展開しているのも魅力です。

レダ「ATTO(アット―)」生地のジャケット

レダの価格の相場

まず、既成品スーツについてですが、こちらもカノニコとほぼ同様で、一般的に5万円程度から10円程度の価格帯で販売されていることが多いです。

オーダースーツの場合も同様な相場感ではありますが、カノニコと同程度か、カノニコより1、2万円程度安く設定しているお店が多いようです。そのコスパの良さから、何かと比較されがちな両者ですが、「だいたい同じくらいか、レダの方が少し安いか」くらいのイメージを持っていれば相違ないかと思います。

カノニコ・レダの生地としてのランク

実際にカノニコとレダが、生地としてどらくらいの立ち位置なのかについても、お伝えしていきます。

両者の生地としてのランク・位置づけ

上記でお伝えした通り、基本的には高級生地の一つであることに間違いはありません。イタリアや英国のインポートものだとしても、何でもかんでも「高級」と謳えるわけではなく、実際はカノニコとレダの2つが、「高級」の登竜門的なところがあります。その意味では“中級ブランド”と称されることもあるのですが、生地の品質の高さは、ゼニアやロロピアーナ等に引けをとらないものもあります。

ということで、実際のところは、ゼニアやロロピアーナよりは“格下感”はあり、高級生地の入門編というのがリアルな立ち位置ではないかと思われます。

「3大生地」「5大生地」に含まれるのか

いわゆるスーツ生地の3大ブランドとは、「エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)」「ロロ・ピアーナ(Loro Piana)」「タリア・ディ・デルフィノ(TALLIA DI DELFINO)」の3つです。3大ミル(織元)とも呼ばれます。

これが5大ブランドになると、「カルロ・バルベラ(CARLO BARBERA)」「チェルッティ(Cerutti)」(アパレルブランドとして「セルッティ」と呼ばれていた時期もあります)が加わります。

チェルッティの生地で仕立てたスーツ

ですから、カノニコとレダはここには含まれないということになります。

まあ、ここに含まれずとももっと高い生地はありますし、こういう括り方は、あくまでも一つの参考程度にすべきでしょう。

結論

ということで、結局は「カノニコとレダはどちらもコスパが高く、高級生地の入門にはもってこい」という結論になります。

皆さまのご参考になれば幸いです。

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