ゼルビーノでオーダースーツつくってみたよ 聞いていた評判と比べて…

低価格オーダースーツ
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ネットでやけにプッシュされているオーダースーツ店「ゼルビーノ」。

それまではユニバーサルランゲージでしかつくったことのない私でしたが、例によってネット情報に触発され、「そんなにコスパが良いなら自分もつくってみようかな」と思い立ち、まずはお店に足を運んでみた次第です。

今回は、そんな私がゼルビーノでオーダーすることした理由と、実際の商品の率直な感想
について、ざっくばらんにお話ししていきたいと思います。

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ゼルビーノを知った経緯

ゼルビーノの存在を知ったのは、5chでも度々話題になる、「某ブログ」からです笑

広告をあまり打っていませんから、ネットで色々調べる中で知った感じですね。

「某ブログ」では、「論理的に一流のスタイルへ」というテーマで、多くのオーダースーツ店を論評される中、ゼルビーノを激推しされている生地が複数あり、興味を持った次第です。

たしかにいくつかの記事を読んでいると、ゼルビーノがいかに安く良い仕立てであるかが伝わってくるのですが、それにしても、ゼルビーノばかりがあまりにも激推しされているので、「もしかしてステマ?」と癒着を疑ってしまうほどでした笑

それならば一度お店に行って確かめてみようということで、店舗を訪れてみたという経緯です。

 

ゼルビーノ店舗に行ってみて

まず感じたのは、生地の豊富さ。

バンチブック(生地の見本帳)の形式ではなく、あらかじめ買い付けられた生地が、一着用のサイズでたたまれ、大量に棚に並んでいます。

公式HP(https://www.zerbino.info/)より

これだけあるので、もはや自力で選ぶのは初心者にはなかなか難しく、店員さんにイメージを伝え、色々ご提案いただきました。

やはりバンチブックに比べ優れているのは、生地のサイズです。1着丸々つくれるようの生地が置いてあるので、完成品のイメージがしやすいという点です。

体に当ててみることで、小さいサイズではなかなかわかりづらいイメージまでできるので、生地選びにおいては大きなメリットだと思います。

 

オーダースーツの価格

それでありながら、価格もけっこう抑え目なんですよね。

最低価格のラインは、4万2000円ほどで、ポリエステルを50%程度含むものもありますが、ウール100%の生地もふつうにあります。

さらにもう一つランクを上げると、イタリアのインポート生地でも、5万円ちょっとで仕立てられる生地がかなりの量並んでいるのです。正直この「生地の豊富さ」と「価格の安さ」には驚かされました。

その上で、オプションが充実している点もメリットだと感じました。

本切羽こそ4000円というなかなかの額がかかるものの、水牛ボタン、キュプラ裏地、AMFステッチなど重要なオプションがどれも無料!ここはかなり強いなと、振り返りながらこの記事を書いている今も、改めて思っています。

 

カスタムラインとラグジュアリーライン

さらに、2つあるモデルの中、低価格の「カスタムライン」でも着心地は良いというのも大きかったです。

ゼルビーノには、「カスタムライン」という価格抑えめのモデルと、「ラグジュアリーライン」という、同社イチオシのお高めモデルの2種類のモデルがあるのですが、店舗に行ってサンプル品の試着をすると、どちらも着心地はかなり良いんですよね。

「ラグジュアリーライン」は「カスタムライン」に比べてプラス4万円くらいかかるのですが、試着でもちょっと感動するくらいの着心地で、生地の重さを全然感じないようなフィット感でした。

やはりフラグシップモデルとしているだけあって、相当こだわってつくっていることがよくわかります。

一方、「カスタムライン」は、たしかに「ラグジュアリーライン」に比べると格落ち感はあるのですが、それでも十分着心地は良いなと感じましたし、見栄えも非常に良いなと素直に思いました。ケチな私としては、「4万円も差があるなら、全然カスタムラインで十分だな」と感じます。
それくらい、カスタムラインのコスパは優れていると感じた次第です。

 

とまあ、つらつらと書いてきましたが、何より、店員さんが親切だという点が大きかったと思います。

大手資本のお店にありがちな、不愛想だったり、スーツの知識があまりなかったりする方ではなく、スーツに詳しいことはさることながら、私のような初心者にも熱心に、また楽しそうに色々教えてくれるものですから、「こういう人のもとでスーツをつくりたいな」と素直に思いました。

 

ということで、「ならば一度買ってみよう」と思い、スーツを仕立ててみたというのが、購入までの経緯です。

 

ゼルビーノでオーダーしたスーツ

完成したスーツはこちら。

 

色はダークブラウン。

イタリアのそこそこ有名ブランドで、非常に柔らかいウール100%生地です。

カスタムラインのモデルで、本切羽、水牛ボタン、キュプラ裏地、AMFステッチも含めて、5万円ちょっとでしたから、かなりの破格ですね…。

採寸も丁寧にやってもらえて、サイズ感はぴったりです。

そしてイージーオーダーであるだけに、パターンオーダーのユニバーサルランゲージではできない微調整が楽しかったなぁと思います。

ラペルをけっこう広げ(10cm弱まで広げましたが悪目立ちはしませんね)、パンツをインタックにしたり(ユニバーサルランゲージでは一部商品でしかできません)、肩にも細かい補正を入れたり。

その他、スラントポケット(関連記事:チェンジポケットはやりすぎかなぁという方へ スラントポケットのススメ)にしたり、裾のダブルの上下幅を広めにしたりと、細やかなこだわりを入れることができました。

良くなかった点

と、ここまでは良いことばかりを述べてきましたが、マイナスだと感じた点についても触れておきます。

まず、オーダー時の完成品の色味のイメージがけっこう違ったということです。

店内では、ベーシックなブラウンの色味だと思ってオーダーしていたのですが、完成した商品はかなり暗め。

発注時の生地の写真も残っていますが、今見ても、「あれ、生地間違えてない?」と感じるほど色味の印象が違いました笑 店内の照明との兼ね合いでしょうか。

その後何度か同店で頼んだ際は、自然光に当てるなどして念入りにチェックしたからか、色味のイメージがずれることはありませんでした。

生地によっては、慎重に見極めた方が良いのかもしれません。

 

そしてもう一つが、生地が柔らかいからか、ラペルの部分に折り目が強めに感じられてしまう点です。写真から伝わりますかね?

本来、スーツのラペルは、ロールの反り返りがふんわりしているほど美しく見えるものですが、今回のオーダー品は、ふんわり感がなく、むしろ折り目がついているくらいなんですよね。

しばらくした後、お店に尋ねてみたら、アイロンを当て直して多少は改善していただきましたが、少し跡は残ってしまっています。

本来、カスタムラインだとしてもラペルはふんわり反り返るようなのですが、その後別の柔らかい生地でオーダーした際も、折り目に近い形になってしまったことがあったので、おそらく柔らかい生地だと起こりやすい事態なのではないかと推測されます。

私的にはけっこう気になってしまう要素ではあるのですが、どの店舗の店員さんに聞いても、基本的にはきれいに仕上がるはずとの話なので、もしかしたら運が悪いだけなのかもしれません…笑

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満足度

ということで、色々マイナス点も述べましたが、イタリア生地で、キュプラや水牛ボタンなどを含んだ上で5万円少々でつくれたのは、かなりお得だと感じました。

そして何より、店員さんが初心者にも親切だし、知識も豊富。生地選びの際も色々と良い提案をしていただき、フィッティングや細かい調整もとても的確だったので、大手の量販店資本のお店とは一味違うなと感じます。

「マイナス点」で紹介した部分は、気になるは気になるのですが、それを加味しても余りあるメリットがあると思います。

素直にまたつくりたいなと感じるお店でした。

実際にその後にオーダーした商品もいくつかあるので、それはまた別記事でご紹介したいと思います。

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