チェンジポケットが「やりすぎ」ならスラントポケットを勧めたい

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手軽におしゃれ度をアップさせられるオーダースーツの醍醐味、「チェンジポケット」ですが、少し派手だなと感じる人ビジネスの現場では使いづらいかなと思う人、あるいは、ちょっとダサいな、とまで感じる人もいるかと思います。

今回はそんな方へ、「スラントポケット」のご紹介。

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チェンジポケットは「しつこい」印象も?

私自身は、チェンジポケットは大好きな仕様で、オーダーするときにはよく付けるのですが、やはりすべてのスーツにつけてしまうと、さすがにしつこさを感じてしまいます。

実際、身近な人が毎日チェンジポケットのついたスーツを着ていたら、さすがに「やりすぎ感」を抱くのではないでしょうか。やはり、「両脇1つずつ」というベースがあるからこそ、チェンジポケットが引き立つわけで、何事もやりすぎはよくありません。

とはいえ、柄や色にそれなりに特徴のあるスーツであれば、ポケットまで特徴的である必要性は小さいと思うのですが、無地で抑え目な色のスーツが好きな私としては、目立つパーツであるポケットでは、何か一ひねり入れたいところ…。

そこで行き着いたのが、「スラントポケット」です。

スラントポケットとは

まずは実物をご覧いただくのが速いでしょう。

 

ポケットに角度がついていて、少し“たれ目”な感じになっているのがおわかりいただけるでしょうか。

もともとは、乗馬時の手の入れやすさのためにこのような仕様が生まれた(出典:SADA スーツの腰ポケットが斜めになっている?とされていますが、現代社会において、両脇のポケットの角度で機能面の違いを感じられる方はいないでしょう…。

ですから、もう完全に見た目の話です。ちょっとした変化かもしれませんが、雰囲気が増した感じがしませんか? ポケットは目立つパーツの一つですので、少なくとも「なんかふつうのポケットじゃないな?」と、スーツに興味の無い方にとっても意外に目を引くポイントとなりそうです。

チェンジポケットほどのインパクトはなくとも、「なんかひとひねりしてる感」を出すことができるのではないかと思っています。

実際、ポケットに角度がつくことによって、シャープな印象を与える効果もあるようですから、細身に見えるという意味でも、非常に有効な仕様ではないかと思います。

 

ただ私は、そういった視覚的効果よりも、「あれ?何かちょっと違うな」「なんかふつうのスーツと違うな」と思ってもらうことこそ、オーダースーツの醍醐味ではないかと思っているので、この微妙な変化はすごく気に入っています。

チェンジポケットに、ちょっと“やりすぎ感”を抱いている方には、特にオススメです。

ただし、オーダースーツの中で最も手ごろな「パターンオーダー」の場合はこの仕様は入れられないことが多く、「イージーオーダー」に対応しているお店でないと、難しいかもしれませんので、ご注意ください。

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