年末と2月にアウトレット店に行く機会があり、定番のラルフローレンには毎度欠かさずお邪魔してきました。
その経験から見えてきたラルフローレンのアウトレット品の闇(ちょっと大げさかもしれませんが)について、実体験をもとにお伝えしていきたいと思います。
正規品とアウトレット品の違い
購入した商品
年末に訪問したのは、埼玉県深谷市にある「ふかや花園プレミアム・アウトレット」。ここが普段から安いのか、あるいは年末というタイミングからなのかはわかりかねますが、この日の深谷はとにかく安かった…。同行者も皆破格の買い物をしていたのですが、今回私が購入したのは、ラルフローレンのこの3点。
どれもスウェットです。オフホワイトとネイビーは同商品の色違いで、グリーンだけ別の商品のようです。
まずはこの購入価格からお伝えしたいのですが、ざっくり言うと、オフホワイトとネイビーが1万円弱、グリーンは1万円強で、合計3万円程度(クレジットカードの明細が残っているのでたしかです)でした。
アウトレットであることを考慮しても、ラルフローレンにしてはかなり破格と言えるのではないでしょうか。
どれも定価は2万4000円程度だったのですが、オフホワイトとネイビーには40%オフ、グリーンには30%オフのタグがついていて、その上で「3点購入でさらに20%(ちょっと正確な数字は覚えていないです…。すみません)」などいくつかの割引が付いたので、結果的に60~70%オフくらいで購入できたわけです。
アウトレット品の特徴
私としてはもう大満足の買い物だったのですが、とはいえ本当にお得だったのか確かめてしまいたくなるのが悪い癖。帰宅後、商品についていたタグに記載されていた商品番号からネット検索をしてみたのですが、通販サイトでのヒットがほとんどないのです。
売れ残った商品であったとしても、公式サイトや大手通販サイトで扱われた形跡が一つもないというのはどういうことなのでしょうか。
このときに私が確信したのが、
「これが噂のアウトレット専用品か」
ということです。
ラルフローレンはよく、正規品とは作り方を変えてアウトレット専用品をつくっていると言われますが、検索結果に出てこないことから、このことか!と思ったわけです。
そこで商品の内タグを見てみると、グリーンのスウェットは綿87%にポリエステル13%。そしてオフホワイトとネイビーはポリエステルの配合率が高く、綿67%にポリエステル33%という配合でした。「やはりアウトレット品は化学繊維率高いのか!」とも思ったのですが、公式通販もよく見てみると、同じ配合で2万3000円くらいの価格で売られているスウェットもあったので、生地自体のクオリティは正規品と違いはないようです。
ただ、言葉にするのが難しいのですが、オフホワイトとネイビーは、感覚的に、正規店で手に取った商品とはちょっと違うんですよね。裏地の化学繊維感はかなり強いですし、触った感じも安っぽいというか・・・高級感はあまり感じられないんです。
ぱっと見ではそんなのはわからないですし、私としては良い買い物ができたという思いに変わりはないのですが、おそらく一般顧客には見えない、そしてデータには表れない、作り方の部分で正規品とは分けているのではないかと感じました。やはり、公式や大手の通販サイトで販売されていた形跡がないのは、正規品では考えられないなと思うんです。
アウトレット品の価格設定
服自体に商品番号がついていない!?
上記の商品に“アウトレット感”を抱いた理由は、これだけではありません。このスウェット、検索してみると、時期によって定価がバラバラだったんです。
例えば先のオフホワイトの商品。
服自体に商品番号はどこにも記載されていないのですが、紙タグについていた商品番号(MNPOKNI16821916)で検索してみると、中古品販売サイトのような検索結果が出てきて、「18,590円」というタグの写真が出てきたと思えば、別のサイトでは、「19,800円」に取り消し線が引かれ、「15,950円」と表示されたタグがついてます。
こうした事実から、おそらくアウトレット品の定価(=値札に記載の価格)は、その時々によって柔軟に変動していたのではないかと推察されます。全部が全部というわけではないでしょうし、それも販売戦略なのですから否定するつもりはありませんが、個人的にはちょっと騙された感じがしてしまいました。「値札の料金からめっちゃ下がってる!」という情報だけで盲目的に喜んでしまうのは、まんまとその販売戦略にしてやられたというわけです。
というか、「服自体に商品番号はどこにも記載されていない」とさらっと書きましたが、これはふつうのことなのでしょうか?今このブログを書くにあたって、内タグなどすべて見てみたのですが、上記3点とも、どこにも記載がないのです。紙タグを捨てる前に検索した履歴をたどって再確認することができましたが、やはりこれだけの世界的ブランドの正規品なら、そんなことはないのではないかと思ってしまいます。検索されたくない事情でもあるのでしょうか・・・。
価格設定、おかしいよ
「価格設定は気まぐれ」だと思った根拠はまだあります。
先ほど購入品として紹介したこのグリーンのスウェット。
定価は2万4000円程度ですが、上記の通り、割引に割引が重なり、1万円強くらいの価格で購入できました。他の2つとは違って、こちらは安っぽさが感じられなかったので、一層良い買い物ができたと喜んでいたのですが、この2月に、入間のアウトレット(三井アウトレットパーク入間)に足を運んでみたときのこと。全く同じ商品が販売されていたのですが、その販売価格は、定価2万4000円(同じですね)に対して、25%オフという割引。つまりは1万8000円ですから、私が購入した価格より遥かに高くなっています。
この事実に直面して、「めっちゃお得に買えた!」という嬉しさとともに、「深谷に比べて入間は高いのかな?」という疑問もわいてきました。
気になって仕方がなくなってしまった私は、翌日、深谷のアウトレットにも行ってみました。年末に続いて約1か月半ぶりの訪問ですね。
見慣れた看板を横目に、真っ先にラルフローレンに向かいます。すると入口付近に、あったんです。
気になる販売価格は、定価2万4000円で、25%オフ。入間と全く同じです。
おそらく、ラルフローレンとして統一してこの価格で販売しているのでしょう。
だとしたら、年末の深谷アウトレットでの衝撃価格は、入間でも同じだったのかなという疑問はわいてきますが、いずれにしても、一度1万円ちょっとで買えるほどまでに値下げされていた商品が、何食わぬ顔をして看板商品さながらの扱いに復活していたので、さすがに驚きました。
3年の時を経て価格が2倍に
と、驚いたふりをしたものの、実はこの商品の “復活劇”はこんなものじゃないんです。
商品番号(MNPOKNI16820902)で検索をしてみると、アウトレット品の商品を紹介するXアカウントの、2020年の投稿がヒットするのですが、このタグは「15,000円」に取り消し線が引かれ、「11,500円」という表記になっていました。3年の時を経て、定価が2倍以上に!? この事実を知ることなく「めっちゃ格安で買えた!」と思っていたその価格は、3年前の定価レベルだったということがわかったというわけです。
結論
ということで、私の買い物自体への後悔はまったくないのですが、
・「内タグに商品番号記載なし」「商品番号で検索しても正規サイトや大手通算サイトでヒットなし」(「品質少し低い?」)という、アウトレット専用と思われる商品が存在する。
・アウトレット品の値札にある定価は、本部の気まぐれによって上下しているものかもしれない。3年の時を経て定価表記が2倍になり、それを半額にした上で売ったと思ったら、直後に割引率を下げてさらに高値で売ることもある。
ということが、私自身の教訓になりました。
この経験をもとに、より一層豊かなアウトレット・ラルフローレンのショッピングを楽しんでいきたいと思います。
※関連記事
コメント