銀行員でもお洒落に着られるスーツのブランドや生地の選び方

低価格オーダースーツ
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「銀行員が着るスーツ」というと、「地味で特徴のないスーツ」を思い浮かべる方は多いかもしれません。

金融業界で働かれている方、あるいはそれに近い“お堅いイメージ”のある職場で働かれている方の場合、「おしゃれなスーツは着られないか……」と諦めている方も多いことでしょう。

でも、決してそんなことはありません。お堅い職場で着られるようなスーツでも、いくらでもおしゃれに見せることはできますし、むしろ「落ち着いた雰囲気だけどふつうとは違う」スーツこそ、着ていて最もかっこいいものだと考えています。今回はそんなお話です。

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銀行員に適したスーツ

まずは前提として、銀行員に適したスーツについてお伝えしておきます。

色はネイビーかグレー

銀行員として適切なスーツの色は、ネイビーかグレーです。

世界中で定番とされているのがこの2色で、黒が主流なのは日本だけなんですね。

もちろん黒を着ていても全く問題はないのですが、高級感のある生地でないとリクルートスーツのような見た目になってしまったりして、礼服のような雰囲気が出てしまったりして、意外にかっこよく着こなすのは難しかったりします。

 

定番色の一つ、ネイビーのスーツは、落ち着いた印象を与えつつも、親しみやすさや信頼性を感じさせるとされています。そのさわやかな印象から、取引先や顧客に対してもポジティブなイメージを持たれることが多く、鉄板中の鉄板といえるでしょう。

グレーのスーツは、よりフォーマルで洗練された印象を与えるもので、多様なビジネスシーンで活躍します。なお膨張色ではあるので、よりすっきり見せたい場合は、ネイビーの方がオススメといえるのですが、グレーは色味の幅も多く、着こなしによって印象も大きく変わるので、こちらも鉄板であることに変わりはありません。

柄は「無地」「ストライプ」「落ち着いたチェック」

柄についても、基本的には落ち着いたものを選ぶのが無難です。

まず、無地のスーツが適していることは言うまでもありません。シンプルでありながらも洗練された印象を与え、どんなビジネスシーンにも適応するでしょう。嫌な印象を抱く人はいませんから、重要な会議やプレゼンテーションなどでも有効です。

 

ストライプのスーツは、少し動きのある印象を与え、活発さやダイナミズムを感じさせるといわれています。特に細いストライプは上品でエレガントな雰囲気を持ち、銀行員としての信頼性を損なうことなく、スタイリッシュに見せることができるでしょう。なおストライプが太すぎると、カジュアルすぎる印象を与えることがあったり、あるいは柄が目立ちすぎる生地(濃いネイビーに真っ白で太めのストライプなど)だと、“ギラギラ感”が出てしまうので、ストライプ柄だとしても、落ち着いたものを選ぶのが重要です。

 

そしてチェック柄のスーツはカジュアルな印象を与えつつも、適切に選べばビジネスシーンでも使うことができます。小さなチェック柄や薄い色合いのチェック柄を選ぶことで、堅苦しくならずに親しみやすさを演出できます。ただし、上記の2つよりはカジュアル感は強いので、あくまでも目立たないものを選ぶのが重要です。

銀行員でもおしゃれに着こなすために

つまるところ、お堅い職場であるほど、スーツは落ち着いた色味、柄にすべきという話です。

では結局地味で目立たないスーツしか着られないのか……というと、決してそんなことはありません。落ち着いた色、柄でもスーツを光らせる方法を考えていきましょう。

「サイズ感」で差をつける

まず重要なのは何より、サイズ感です。

ジャケットの肩幅や袖丈、パンツの太もも周りのゆとりや裾の長さなど、体に合ったサイズのスーツを選ぶことで、色や柄に関係なく、かっこよく見えるのがスーツの特徴です。逆に言うと、どんなに高いスーツでも、サイズが合っていなければかっこよくは見えません。ジャストフィットのスーツを着ていると、全体がすっきりとし、スタイルが良く見えたりもします。

こうした「サイズ感」で他人と差をつけるためには、やはりオーダースーツが最適です。一人ひとりの体型にあわせた作り方をするので、既製品よりもサイズ感が合うのは当然のことですね。

お高いイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、1着あたり2万円台でも、それなりの仕立てでオーダースーツをつくることができます。いわゆる「パターンオーダー」という、オーダースーツの中では比較的廉価に仕立てることができるお店を選ぶと良いでしょう。

パターンオーダーとは既製品の型紙をベースにしつつ、個々の体型に合わせて微調整を行うオーダーメイドの方法です。一から型紙をつくるのではなく、元となる型紙から調整する形をとっているので、既製品では得られないフィット感を実現しつつも、比較的安価に仕立てられるというわけです。

例えば、肩幅や胸囲、ウエスト、袖丈、パンツの長さなどを調整することで、自分の体にぴったり合ったスーツを手に入れることができるでしょう。

既製品では、全部が全部ぴったりということはなかなかありませんから、ぴったりなスーツを着ているだけでも、一歩リードというわけです。

1着2万5000円程度でつくったオーダースーツ(ユニバーサルランゲージでつくってみた

「生地」で差をつける

続いて、生地選びです。

高品質な生地は、着心地だけでなく、見た目の上品さ等に大きく影響します。

素材にも色々な種類がありますが、まずは天然素材でできている生地を選ぶようにしましょう。例えばよくあるのが、ポリエステルなどの化学繊維を混紡しているタイプ。これはこれで、丈夫でガシガシ使えるメリットもあるのですが、化学繊維の混紡率が高まるほど、「高級感」とは離れていってしまいます。

ふだん着用しているスーツの素材を確認していただき、表地に「ポリエステル○%」の表記があった場合は、まずは定番「ウール100%」のスーツを選ぶことから始めてみると良いのではないでしょうか。特に、「スーパー130」や「スーパー150」といった表記のある高品質なウールを選ぶと、さらにエレガントな印象を与えることができます。数字が大きくなるほど糸が細くなり、光沢が強まる傾向にありますが、一方で耐久性は劣っていくので、使用頻度は抑えるようにしましょう。

「ウール100%」には、ポリエステルにはない上品さが(ゼルビーノでオーダースーツつくってみたよ

 

「結局高いスーツを買えってことか」という声が聞こえてきそうですが、高品質だけど価格の抑えられたコスパの良い生地だって世にはたくさん出回っています。

例えば、英国にならぶスーツ業界の二大巨頭の一角、イタリア製の生地の場合、カノニコ(CANONICO)やレダ(REDA)などは、高品質でありながら手頃な価格で手に入るため、非常におすすめです。国内のスーツ店でもたくさん流通しているので、ご覧になったことのある方も多いのではないでしょうか。どちらもゼニアやロロピアーナなどの高級生地とそん色のないほどのクオリティの生地を、比較的低価格で提供しています。

両者とも、既製品なら5、6万円あたりが相場ですが、探せば4万円前後から購入できます。

またオーダースーツの場合でも、9、10万円程度が相場ではあるものの、お店によっては5、6万円程度から購入できたりします。上品で自然な光沢感の高級生地を、10万円以下でオーダーできるとあらば、かなりお得感があるのではないでしょうか。

このような生地を選ぶと、柄に関係なく、ぱっと見の印象が変わってくるはずです。

デルフィノ(伊)のスーパー130の生地で仕立てたオーダースーツ(ユニバーサルランゲージでデルフィノのスーツをオーダーしてみた

「ディテール」で差をつける

細かい仕様にもこだわることで、スーツの「おしゃれ度」を高めることができます。

オーダースーツの場合、ジャケットのラペルの形状や幅、ボタンの素材や数、ポケットのデザイン、あるいはパンツの裾の処理やベルトループの有無など、ディテールを調整することができます。これによって、個性的でありながらも上品で、とても雰囲気のあるスーツに仕上げることができます。また、細部にまでこだわっていること自体が、おしゃれ感を演出する側面もあるといえます。

 

初心者でも手っ取り早くおしゃれに見せることができる仕様について、以下に例示してみます。

まず、本切羽(本開き袖)。ジャケットの袖口にボタンホールを設け、実際にボタンを開閉できる仕様のことを指します。袖が開かない廉価なタイプとは違い、高級スーツに見られる特徴です。袖口のボタンを少し開けて着ることで、こなれた印象を与えることができるでしょう。

開かないタイプ(開き見せ)

開くタイプ(本切羽)

ボタンを外すと“こなれ感”が

 

また、天然ボタンを選ぶことで、スーツ全体の高級感をアップさせることができます。プラスチック製のボタンに比べて、天然素材のボタンは手触りが良く、見た目にも上品です。例えば、水牛の角を使った「水牛ボタン」や本物の貝を使用した「貝ボタン」などは、自然な光沢と質感が魅力です。これにより、細部にまでこだわった印象を与えることができます。

水牛ボタンは、一つひとつの模様が異なる

 

こうした仕様一つひとつにはそこまでのインパクトはなくとも、これらが積み重なった完成品全体としての雰囲気に、大きく作用します。他人のスーツのボタンを注意深く見ていなくとも、天然素材のボタンが使われていると、気づかぬうちに高級感を感じているものなのです。ですから、こうしたディテールの部分にもこだわることで、自然とスーツのレベルを引き立てられると言っていいでしょう。

結局「シンプル」が一番かっこいい

スーツは結局、シンプルで上品なスタイルが一番かっこいいとされています。「かっこいいスーツ」と言ってパッと思い浮かぶのは、色や柄がド派手なものではなく、落ち着いているけどどこか上品さが漂い、サイズ感がぴったりしているものではないでしょうか。ネット上で検索しても、結局は無地で落ち着いた色味のスーツが評価されています。シンプルなスーツの方が、シャツやネクタイとの組み合わせの幅が広がるのもメリットといえるでしょう。

つまり、「銀行員だとかっこいいスーツは着られない」というのは誤った認識で、サイズ感、生地、ディテールにこだわることで、いくらでもかっこよくおしゃれなスーツがつくれるはずなのです。

結論

ということで、本稿をまとめると、

・銀行などのお堅い職場で着られるスーツでも、サイズ感、生地、ディテールにこだわれば、かっこいいスーツができる。

・結局のところはそのようなシンプルで落ち着いたスーツが一番かっこいい

という結論になります。

皆さまの参考になれば幸いです。

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