オーダースーツ店を選ぶ際、価格や用意されている生地の種類など真剣に比較し出すと、結局どこを選んだらいいのか、という悩みに直面しがちです。
今回は、その基準について、一つの考え方をお示ししていきます。
価格
まず見るべきは何より、価格ですよね。
いくらから仕立てられるのか、そして各ブランドの生地がだいたいいくらくらいから仕立てられるのか。このあたりを注視していくと、コスパの良いお店が見えてくるのではないでしょうか。
特に後者の比較は重要です。
例えば「ウール100%の生地の最低価格帯」「カノニコ生地のオーダー価格」などで比較してみると、そのお店のだいたいの価格帯が見えてきます。
もちろん、ここに「国内縫製」「毛芯を採用」などといった要素が加わってくると、そこには大きな付加価値があるといえるので、一概に数値だけで比較することはできないのですが、価格面での比較の仕方として、参考にしてみてください。
試着してピンと来るか
ある程度低価格なオーダースーツ店の場合、だいたいがパターンオーダーかイージーオーダーを採用しています。
そうなると、基本的には基準となる「ゲージ服」を試着した上で調整を加えていくことになるのですが、各社でこの型紙には特徴があります。
これは何より、一度着てみるのが一番。
来てみると、何となく合いそうだと思っていたものが合わなかったり、逆に意外にしっくりくるものがあったりします。
そしてこの感覚はけっこう重要で、ピンときたものにうまく調整を加えていくと、本当にかっこよく、満足のいくスーツが仕上がります。
色々と悩む前に、まずは店舗で説明を聞き、生地を見てみて、そして試着をしてみることをオススメします。
最後は「店員さんの接客」
と色々述べてきたわけですが、結局は、その店員さんに安心して任せられるかどうか、という点こそ重要だと思います。
どんなにコスパに優れたお店でも、接客態度に不満があれば、それは避けておいた方がいいです。
そういう店員さんの場合、顧客側のイメージや要望をうまく掴めているかどうか、非常に不安が残りますし、何より採寸から仕上がりまで、気持ちよく過ごせないでしょう。
せっかく高いお金を支払ってオーダーするのに、顧客側が我慢をする必要はありません。
まして、接客態度が微妙な店員さんの採寸や細部調整には難があることが多いですから、そのフィーリングは重視しておいたほうが良いと思われます。
逆に、いくつか店舗をまわってみて、「良い店員さんだな」と思える方がいらっしゃれば、細かい店ごとの比較は置いておいて、その方にお任せしてみるというのも良いと思います。やはりサイズ感が命のオーダースーツですから、細やかに顧客に寄り添ってくれる店員さんは、軽視してはいけません。
ということで、上記の基準を参考にしていただきつつ、それぞれに合ったお店でオーダーを楽しんでいただけたらと思います。
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