女性用スーツを選ぶ際には、自分の体型に合ったものを見つけることが非常に重要です。サイズ選びが正確であればあるほど、スーツは体のラインを美しく見せてくれます。
しかし、サイズ表記にはいくつかの異なる基準があり、これが選択を複雑にしている一因となっています。今回は、女性用スーツのサイズ表記に焦点を当て、特に日本での表記方法について詳しく解説していきます。
女性用スーツのサイズ
サイズ表記について(男性表記との違い)
サイズ表記には、男性と女性で異なるシステムが用いられています。
男性の場合、主に「体型区分」と「身長区分」でサイズが分けられています。これに対して、女性のサイズ表記は少し複雑で、「サイズ記号」「体型区分」「身長区分」の3つの要素で構成されます。この詳細な分類により、女性用スーツはより細かい体型の違いに対応することが可能になっています。
サイズ記号(例えば、7号、9号、11号等)は、バスト、ウエスト、ヒップの3点で測定された体のサイズを基にしています。体型区分では、体の形状の違いを考慮し、身長区分はその名の通り、身長に基づいてサイズが分けられます。
サイズの対照表
実際のサイズ表を見てみましょう。
はるやまオンラインショップの表がわかりやすくまとまっているので、こちらに引用させていただきます。
引用:はるやまオンラインショップ(https://haruyama.jp/ladies/guide/item_guide)
この表から、各号数が示す身体の寸法と、「S・M・L」表記への相当関係を理解することができるでしょう。ただし、この表は一般的な目安であり、メーカーやブランドによっては若干の違いが生じることを留意する必要があります。
肩幅や筋肉がある人の場合のサイズの選び方
肩幅が広い方や筋肉質の方は、号数表記だけでなく、スーツのデザインやカットにも配慮することが重要です。体型によっては、次のようなポイントを考慮してサイズを選ぶことをお勧めします。
ストレッチ素材の利用
ストレッチが効いた素材のスーツを選ぶと、動きやすさが増し、体のラインにも自然にフィットします。
ラグランスリーブデザイン
肩からのラインが直線的でないラグランスリーブは、肩幅が広い人にとってはより快適にフィットすることが多いです。ただし既製品ではなかなか見られず、オーダーする必要があるかもしれません。
ジャケットのカッティング
ジャケットのカットにも注目しましょう。ウエストを強調しないストレートラインや、逆にウエストを細く見せるデザインなど、体型に合ったものを選ぶと良いでしょう。
例)身長160cmの人の場合
身長が160cmの方の場合、サイズ選びにはどのようなポイントを考慮すれば良いのでしょうか。基本的には、上記の表から9号が目安となりますが、これはあくまでスタート地点です。
自身の体型に合わせて、バスト、ウエスト、ヒップのサイズを考慮し、最適なフィット感を求めることが重要になります。また、肩幅や足の長さなど、表には現れない体型の特徴もサイズ選びには大きく影響します。
スーツの「11号」とはどのくらいのサイズなのか
「11号」はどのような体型の人に当てはまるサイズ感か
あくまでも“一般的に”ということになりますが、「11号」のサイズは、
身長約162cm、バスト86cm、ウエスト67cm、ヒップ90cm
くらいの体型向けにつくられていますが、個人の体型によっては微調整が必要な場合もありますのでご注意ください。
「11号」と平均値との比較
「11号」は、日本の女性の平均的な体型に比べて、ややスリムな体型から標準的な体型の方までをカバーするサイズ感と言えます。
しかし、美しいスーツ姿を作るには、単にサイズが合うかどうかだけではなく、自身の体型の特徴を理解し、それに合ったスタイルを選ぶことが最も重要です。
自分に合ったスーツの選びのために
サイズの正確な測定
自分の体型に合ったサイズを知るためには、正確な測定が不可欠です。バスト、ウエスト、ヒップはもちろん、肩幅や袖丈、スカート丈なども考慮に入れましょう。
試着を繰り返す
実際に多くのスーツを試着してみることが、自分に合ったスタイルを見つける近道です。異なるデザインや素材、サイズのスーツを試着し、自分の体型に最適なフィット感を探しましょう。
プロの意見を参考に
スーツ選びで迷った時は、専門店のスタッフやスタイリストの意見を参考にするのも一つの方法です。専門知識を持つ彼らのアドバイスは、自分一人では気づかないような新たな発見につながることもあります。
自分にぴったりのスーツを見つけることは、単に見た目を良くするだけでなく、自信を持って行動するための大切なステップです。サイズ選びからデザイン、アクセサリーのコーディネートまで、自分自身を最も良く見せるスーツを選ぶことで、あらゆるシーンで輝くことができるでしょう。
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